家にいては何もはじまらないよ。

ずっと落ち込んでいた私が、やっと少しずつ勇気を出してあちこちいろんな出会いのある場所に顔を出せるようになったのは、離婚後1年経ったくらいだったかな。子供の頃にしていた社交ダンスに似ているかな、と、アルゼンチンタンゴを始めたの。http://www.azdomestaas.com/

社交ダンスよりももっと近い距離で抱きつくような感じで踊るのがアルゼンチンタンゴ。

習い始めの頃は殿方から連続して「お茶にいきましょう」「食事しましょう」とお誘いが多くて、それらの誘いは必ず受けえることにしていたの。だって、私は一緒にこれからの人生を歩んでいく人がほしかったから。

一人だと心細いし、経済的にも大変だから。これから一緒に歩んでいける人を探していて、心が弾むから会いたい、という気持ちはこれっぽっちもなかった。そのせいか、会う人会う人、どうしても「惹かれない」。というか、もともと惹かれたから会うのではなく、とりあえず会ってみよう、という心持だったから。

そんなの失礼だったのかもしれないな。けれど、これからの将来を一緒に歩める人を求めるのは、ぜんぜん悪いことじゃないと今でも信じているんだ。

そんな時期を通り越して、もう、疲れるし、一緒に住んでいるティーンエージャーの娘が私の外出を嫌がって反発するのもだんだん私のストレスになってきてしまい、ついには「本当に心や体が反応して惹かれる人と出会ったら一緒に出掛けよう」と決めたんだ。それからはしばらく外出なし。新しい副職を決まって二日目の日だったの。

娘と一緒に仕事先に早く着いて時間が余りすぎてしまい、近くのカフェに入った。小さいカフェで、狭い店内には私達以外には数人しかいなかった。

コーヒーを飲み終わってお会計しようとカバンの中からお財布を取った。お財布を開けてみると「あれ!?」。お金が入っていなかった!で、カードで払おうと思ったら、このカフェにはカード支払いができなかったの!お店の人が「この次着たときに払ってくれたらいいから」という言葉に甘えて「じゃ、次回に」と話し終わった途端に、「よかったらご馳走させてくれませんか」と、今まで全く視界になかった殿方がにこやかに私を見てるじゃないですか。

目な、でも ちょっと魅力的なほほえみをして。この時「この人、魅力的」と何年かぶりに感じて、そこから二人の付き合いが始まったんだ。彼もバツイチ。結婚する気は毛頭ないと言っているけれど、今が良ければいいや!って思ってる。